ビジネスがうまくいっていない時は
「ゼロベース」
で考えることが重要です。
なぜなら
「今やっていること」
に囚われている限り
たいしたアイディアは生まれないからです。
うまくいっていない時はこれまでやっていない新しい
「何か」
をやるというよりも
「何をやらないか」
を決めることの方が大切です。
というのも
「やらないこと」
が決まると
「やるべきこと」
が見えてくるからです。
うまくいっていないところから
「うまくいく方向」
へと導くことが可能となる
パワフルな質問があります。
それは
億万長者を多数輩出されてきたある剛腕マーケッターが
V字回復を目指すクライアントにしている質問です。
それは
『もし、剛腕CEOがあなたの会社にやってきたら、あなたが今日やろうとしていることを「やりなさい!」とアドバイスしますか?』
です。
答えは「NO!」でしょう。
なぜなら剛腕CEOはゼロベースでシンプル且つ
根本的なアドバイスをしてくるからです。
場合によっては今、営業しているお店を撤退し
経営者の強みをベースに
新たなビジネスを提案するかもしれませんよ。
うまくいっていない時はこれまでの延長線上で
「ああでもない、こうでもない」
と改善策を探そうとしがちです。
もうお解りだと思いますが、
今、ダメな自分が下す改善策なんて
たいしたことありません。
なので先ほどの
『もし、剛腕CEOがあなたの会社にやってきたら、あなたが今日やろうとしていることを「やりなさい!」とアドバイスしますか?』
という質問が必要になります。
この質問を自分自身に課すことで、
小手先のテクニックではない根本的な解決策や
イノベーションの種が
見つかりやすくなります。
私も最近は自分のビジネスを考える時に
「この状況の場合、スティーブ・ジョブズだったら何をやるだろうか?」
と問うようにしています。
そこから出てきたアイディアで勝負した方が
うまくいく確率は高くなると思います。
ちなみに、
私はもの凄く短気な人間でした。
経営者としては失格です。
実際に私の短気によって
沢山のチャンスを逃したからです。
自分に来るはずだったチャンスが
ライバルに流れたりもしました。
経営者にとっては短気は損気なのです。
その時に私が自身に課した質問は、
「温厚な経営者の○○さんだったらこの程度のことで怒りをあらわにするのか?」
でした。
もちろん答えはNO!です。
そのうち怒りをあらわにしている自分が
「指を咥えた大人の赤ちゃん」
のように見えてきて
恥ずかしくなりました。
結果的に怒ることはなくなりました。
私なりのアンガーマネジメントです(笑)
うまくいっていない時は一旦は自分を捨てて、
自分の中の超一流のキャラクターに
答えを委ねましょう。
コロナ禍だからこそ変われるチャンスだと私は考えます。
追伸:
グーグルのラリー・ページが
病床のスティーブ・ジョブズに
アドバイスを請うた話があります。
当時のグーグルはあれもこれも手を出し過ぎて
ブレイクスルーを果たせずにいました。
そんなグーグルのラリー・ページに
スティーブ・ジョブズは
このようなアドバイスをしました。
「やらないことを決めること。それが経営だ。」
と。
コロナ禍だからこそ活きる
アドバイスではないでしょうか。
「ゼロベース」
に立って物事を考えるようになると、
この辺りのことがよく理解できますね。
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