あなたの成功の邪魔をしている”あるもの”とは?

あなたの成功を邪魔しているものとは?

辰巳勝則
ご訪問いただきありがとうございます。世の中にはなんでもうまくやれる人と何をやってもうまくやれない人がいます。今号はその原因となっている”あるもの”にクローズアップします。

selfimage1-1早速ですがお尋ねします。あなたは「あなた自身」に対して、どんなラベルを貼っていますか?結果が出ていないことばかりにフォーカスしてしまい「自分はダメな人間だ」というラベルを貼り付けていませんか?「自分は年収1000万円に値しない人間だ」とか「成功するなんてそもそも無理だったんだ」などと、心の中で繰り返し唱えていませんか?

その気持ち、私にはよく解ります。もし、あなたもそのようにお考えであるならば、そう考えるのも今日で卒業しましょう。周囲の人と比べては”どうのこうの”と考えてしまっていた暗い時期が私にもありました。起業したばかりの2010年から2013年初めまでは特にそうです。友人がどんどん成功していきましたからね。彼らと比べては「オレには才能がないかも」と情けなくなることがしばしばでした。でも、そのような後ろ向きな独り言が自分の中を占めているうちは、成果に繋がることはなかったように思います。

そう、どんなに良いコンテンツを学んだとしても、どれほど優秀なコンサルタントがあなたに付いていたとしても、あなたがあなた自身に貼り付けているラベル以上のパフォーマンスを発揮することは不可能なんですね。

このようなラベルのことを「セルフイメージ」と言います。もう、聞き飽きた言葉かもしれませんね。セルフイメージとはひと言で言うと、「自分で自分自身のことを、本当はどう思っているか」です。実際に同じ能力を持っていても「私はできる」という思いが込み上げてくるA君と「私には無理だ」という思いが込み上げてくるB君がいます。この二人は数年後、桁違いの差が出てしまうことが判っています。

セルフイメージがすべてのはじまり

とにかくセルフイメージが高い人はA君のように「自分はできる」という考えを常に持っています。「うまくいく」という根拠がなくても、なぜか自信がある人のことです。で、実際に何をやっても結果を残します。正確には結果が出るまでポジティブなアプローチができる人です。

それに対し、セルフイメージが低いB君のような人は、いざという時に「できない」という思いが込み上げてきます。こういう人は失敗を恐れる傾向にあるようです。傷つくことが恐いからなのか、新たなチャレンジをしようとはしません。「失敗は成功のためにある」ということを知らない人です。

仮にセルフイメージの低い人がたまたま運良く、考えていた以上の成果が得られたとします。しかし、最終的には分不相応な成果を得たというプレッシャーから判断ミスをおかすなどしてしまい、元のステージに戻ってしまうのです。

セルフイメージが低いと・・・

いくつかの例を挙げてみましょう。

たとえば、学力テストです。平均50点しか取れない人が運よく90点を取るとします。しかし、次のテストでは10点という落第点を取ってしまいます。無意識が彼のセルフイメージに合わせてバランスを取ろうとするのですね。他にも「次も良い点数を取らなければならない」といった過度な緊張感から、答案用紙に名前を書き忘れたりします。これも無意識がセルフイメージに合わせてバランスを取ろうとしているのです。

次にセルフイメージの低い起業家の例です。器のない起業家がたまたまその年に莫大な利益を叩き出しても、翌年には判断ミスを起こすなどしてマイナスになってしまうことがあります。本当にあった話をしますね。かつての知人に情報ビジネスで1000万円稼いだ人がいました。今思えば、相当羽振りの良い生活をしていたように思います。

そんな彼でしたが、噂では現在、健康を害し文無しのようです。このような人の話を時折耳にすることがあります。このような人って、そもそも、セルフイメージが低いのだと思います。暴飲暴食で健康を害することで、彼の無意識は彼の持つセルフイメージに合わせてバランスを取ろうとしたのでしょう。

最後に、私の元クライアントさんの例です。これは素晴らしいビジネスの案件でした。ここ数年ではなかなかない、成功確率が高い部類のカテゴリーでした。しかし、ビジネスのコンセプトが明確になり、あとは「やるだけ」といった談になったあたりから、うまくいかなくなりました。そう、うまくいった時のリスクを恐れはじめたのです。

彼女の場合は数か月先には文無しになることが判っていたし、本人もここをクリアしないと成功できないことも理解できていました。結果的にはリスクを恐れ、課題をこなそうとしないまま、このプロジェクトは頓挫しました。彼女のセルフイメージがそうさせたのです。ホント、もったいない案件でした。

このように「セルフイメージの低い人」には、頭では成長したいとは思いながらも「慣れないことはしたくない」という甘ちゃんが多いように思います。なぜなら人は”現状維持が一番居心地良いから”です。ほとんどの人がこのパターンかもしれませんね。起業家には向かない人です。

チャレンジすることよりも、目先の休日にふけったり、美味しいものを食べたり、旅行に行ったりしている方が楽ですからね。後に残るのは虚しさです。やれば成功に近づけることは解っているのに「やれない」というのが正にその状態です。頑張らないといけない時に頑張らなかったツケは大きいです。このような人はこの先、もっと大きな壁にぶつかるでしょう。

異心地の悪いコンフォートゾーンを狙うべし

今、起こっている問題は、今よりも高い視点に立たないと解決しません。にも関わらず、先ほどの元クライアントさんのように、現状維持を選択してしまうという「ラットレース」を繰り返す人って本当に多いと思います。このような現状維持で、居心地の良い場所のことを「コンフォートゾーン」と言います。

あなたが今、抱えている問題は、今のコンフォートゾーンに甘んじている限り、解決することはありません。どちらかというと居心地の悪い場所にこそ、解決へと繋がるヒントがあるものです。居心地の悪い場所とは、自分よりもレベルの高い人の中に自らの身を置くことだったり、新たなチャレンジの場所だったりします。どちらかというと、不慣れな場所かもしれません。

進化を果たせる人というのは、こうした「居心地の悪い場所」でもフロー状態をつくり出すように努力し、パフォーマンスを発揮できる人です。こういう人はセルフイメージが高める努力を怠りません。結局は「自分」という経営資本を、どうコントロールするのかです。

セルフイメージを高めるトライアングルアプローチとは?

セルフイメージを高めたいですか?ここまできたら、セルフイメージを高めたいですよね。それならまず、やることがあります。それは「小さな成功体験を積み重ねること」です。そのためにも、まずはやらなければならないことが3つあります。私はこれを「トライアングルアプローチ」と呼んでいます。

この手法は私のオリジナルではありません。脳機能学者の苫米地英人氏の理論をもとに、自分なりにアレンジしたものです。起業して5年未満の人向けです。ちなみに、かなり強力ですよ。では、3つのアプローチについてシェアします。

まずは1つ目。それは「ゴールの設定」です。それも、これまでの延長線上から考えたゴールではありません。想像するだけで「これ実現したら凄いな」と心の底からワクワクするようなゴールです。そう、必要なお金も必要な人脈も揃っていて「なんでもできる」というパーフェクトな前提で思い描く、究極のゴールを設定することです。現状の外側にある荒唐無稽なゴールです。

例えば「10年以内に総理大臣になる」や「新車のポルシェに乗って全国をコンサル行脚する」など、ワクワクするものであれば何でも構いません。紙とペンを用意して、お気に入りのカフェで描いてください。

そして、2つ目のアプローチ。それは、あなたが描いたゴールから逆算して、必要な限りのベビーステップを計画し、それを一段一段クリアーすることです。一段クリアーすることで三段、五段先までクリアーすることもあります。小さな成功を重ねることで、気が付いた時には「私はできる!」となっているはずですよ。それが半年後か、一年後かはあなた次第。小さな成功体験を積みましょう。

成功体験

エベレスト山を昇るにも必要な準備と、最初の一歩から始まっていますから。自動車と同じで、ある程度加速したなら、後は慣性の法則で前に進みます。車は急には止まれませんからね。慣性の法則をあなたのビジネスにも応用しましょう。

実は・・・既にあなたは成功しています

最後に3つ目です。これはとても重要なアプローチです。ゴールの実現に向けて歩み続けるためには高いエネルギーが必要となります。エネルギーが低いまま努力したところで得られるものはさほどありません。そこで1つ目と2つ目のアプローチを加速させるために「あなたの過去の成功体験」を10個ほど紙に書き出してください。そして、その当時のことを思い起こしてください。

そこには、どのような景色がありましたか?周囲はあなたにどのような声をかけてきましたか?その時、あなたはあなた自身とどのような会話をしましたか?できる限りその時の臨場感に浸ってください。はじめて彼女ができた時、マラソン大会で優勝した時、受験に成功した時、甲子園行きが決まった時、あなたは自分自身を誇らしく思ったはずです。

苫米地氏も言っていましたが、過去の成功体験を1回思い起こすだけでも、無意識では1回の成功体験としてカウント(認識)するそうです。つまり、過去の成功体験を毎日3回その時の想いに浸るだけで成功体験は増えるということ。1か月後には100回の成功体験となります。

これ、やらない手はありませんね。寝る前やカフェなどのリラックスした場所で妄想すると潜在意識まで成功体験が浸透しやすいので良いみたいです。このアプローチだけでもセルフイメージは高くなる方もおられるでしょうね。

セルフイメージを高めるトライアングルアプローチのまとめ

①考えるだけでワクワクする荒唐無稽なゴールを設定すること
②ゴール実現に向けてベビーステップ(小さな目標)を設定すること
③小さな成功体験を積み重ねること
④過去の成功体験をリスト化してその時の臨場感に浸ること(成功体験を重ねる)

では早速、今日からトライアングルアプローチをスタートしましょう。あなたの中の誇り(自尊心)を取り戻し、あなたの中に眠っている巨人の目を覚ますためのアプローチです。あなたの願いは、嫌でも叶うことになりますよ。

と、ここで時間となりましたので、この号は以上とさせていただきます。

tatumi mailmaga

*コンテンツの中では、知的刺激の材料として活用いただくために、あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もございます。「これは違うんじゃないか?」と疑問に思うところから、ご自身の発想・気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。

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