クライアントに感謝されるコンサルタントがダメな理由

優秀なコンサルタントほど感謝されない理由

この間飲みの席で友人の集客コンサルタントが「もうちょっとクライアントには感謝してもらいたいなぁ」と冗談交じりに言っていました。なかなか共感できる話でしたけどね。

親の心子知らずという言葉のとおり、人は「自分一人で生きている」と錯覚しがちです。この歳になると親がうしろ姿で示してくれたおかげで今の自分が存在することに気づかされます。

人ってうまくいっているときは「自分が頑張っているから」と考え、うまくいっていない時は「第三者のせい」にしがちですからね。本来は反対だと思います。

うまくいっているときは「おかげさまで」、うまくいっていないときは「なにかを学んでいるタイミング」と捉えた方が万事うまくいくようになるのかもしれません。どこかの本に書いてありました。

ちなみに「職業はコンサルタント」って聞くと胡散臭く思われたりすることがあります。(※この仕事は一見は格好良く見られがちですが。)

しかし、友人の集客コンサルタントのように、あまり感謝されることはないと思います。

クライアントさんからすれば、うまくいったら「自分が頑張ったからだ」となり、うまくいかなかったら「コンサルが悪い」となりがちですから。表向きはそうでなくても、本心はそうだと思います。

そこにちょっとした「矛盾」が生まれることにお気付きでしょうか?

というのも、コンサルタント自身はクライアントに対して「自助努力」「自立」を促すことになります。ところがそれが実行された結果、コンサルタントが欲しい成果(感謝されたい)からは矛盾した成果が返ってきます。

要するに「自分一人で頑張った」となってもらった方が結果が伴いますからね。そして自分で頑張ってもらった結果、感謝されなくなるという矛盾です。

まぁ、感謝されるためだけにコンサル業をやっている訳ではありませんけどね。子供の教育とはまったく違いますが「似たような面もあるなぁ」ということです。コンサルタントが胡散臭く思われるカラクリかもしれませんね。

満足度の高いコンサルティングというのは「なんでもやってあげること」に尽きると思います。しかし、それではクライアント自身が本来欲しかった成果は生まれないということです。

友人のコンサルタントにもこの話をしたらエライ納得してくれましたが(笑)

そうはいっても、クライアントさんがいることで我々のようなコンサルタントは成長させられていることも事実です。トレードとしてはイーブンではないでしょうか。

tatumi mailmaga

*コンテンツの中では、知的刺激の材料として活用いただくために、あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もございます。「これは違うんじゃないか?」と疑問に思うところから、ご自身の発想・気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。

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